
いまあらためて災害といのちを想う
~東日本大震災から14年~
「NHKドラマ『ラジオ』」の上映とトークショー

上映会(89分) + トークショー
司会 大嶋智博(放送作家)
ゲスト 一色伸幸(脚本家、ドラマ「ラジオ」、映画「私をスキーに連れてって」他)
東日本大震災から14年、阪神淡路大震災から30年、そして今も各地で地震や津波、豪雨など災害が相次いでいます。能登半島では地震に加えて、9月の大雨によって今も避難生活を続けている人がいます。私たちが享受している暮らしは被災してしまえば一変し、日常が非日常になります。
そんな被災地で、被災した人たちに寄り添い、その思いや言葉をラジオやインターネットで伝える取り組みを続けてきた宮城県女川町の女川さいがいFMの皆さんを迎え、いま私たちができることを考えます。また2013年に放送され、話題となったこのラジオ局の実話をもとにしたテレビドラマ「ラジオ」も上映。この作品や被災地を舞台にしたテレビドラマを多く手がけてきた脚本家の一色伸幸さんと、女川さいがいFMのパーソナリティーであり、東日本大震災では石巻市大川小学校に通っていた次女をなくした父親でもある佐藤敏郎さんのお話も伺います。
※ご都合により佐藤敏郎さんのご出演は難しくなりました。現地の声をお聞かせいただける方をゲストにお迎えする予定です。
一色伸幸さん

鎌倉学園高校を卒業し青山学院大学文学部英米文学科に入学。
1982年にテレビの日本火曜サスペンス劇場『松本清張の脊梁』(古田求氏と共作)で脚本家としてデビュー。その後は、アニメ『ミームいろいろ夢の旅』(TBS/84年)やテレビの連続ドラマ『私鉄沿線97分署』(テレビ朝日/84年)、『同級生は13歳』(フジテレビ/87年)など多くの作品を手がける。
映画作品では、『私をスキーに連れてって』(87年)でくまもと映画祭ヤングシネマ脚本賞を、『病院へ行こう』(90年)で日本アカデミー賞優秀脚本賞、『僕らはみんな生きている』で日本アカデミー賞優秀脚本賞、ヨコハマ映画祭脚本賞、おおさか映画祭脚本賞を受賞している日本を代表する脚本家である。
株式会社グランドスラム
震災から14年を経て、新しいまちづくり・復興が進んだ女川町で作られている、蒲鉾などの名産品をご試食などでお楽しみいただくほか、能登や東北の写真の展示も行う予定です。






テレビドラマ「ラジオ」内容のご紹介
文化省芸術祭大賞ほか多くの賞も受賞し、東日本大震災のリアルを伝えたドラマとして話題となった作品です。今回特別に皆さんと一緒にご覧いただきます。
あらすじ
震災から10か月。仮設住宅に引きこもる女子高生「某ちゃん」。(刈谷友衣子)を心配した兄貴分の蒲鉾店四代目・國枝(吉田栄作)は、半ば強制的に女川さいがいFMに参加させる。しかし、ほとんど何もしゃべれない、何も伝えられない…。落ち込む彼女に、父親(豊原功補)が、「話すのが苦手ならば文字で表現したらいい…」とブログを勧める。彼女は、自分自身の心情を少しずつ綴り始めて行く。そんな某ちゃんが放送で流したロックミュージックを、ネット配信で耳にしたのは、東京で働く飛松(リリー・フランキー)。なぜか心惹かれ…某ちゃんとのメールのやりとりが始まる。さいがいFMの仲間たち(安藤サクラほか)にも支えられ、某ちゃんは次第に元気を取り戻し、未来に希望を持ち始めていく。
そんな時、瓦礫の受入れについて書いた某ちゃんのブログが突然炎上する!普段は10人程だった閲覧者が、100万人を超えた!いったい何が起こったのか?…窮地に立たされる某ちゃん…そして仲間たち…
被災地女川で「ブログ」と「ラジオ」を経験し、自分自身を取り戻していく女子高生と仲間たちの物語は、災害を描くドラマではない。「心」の復興を描くドラマである。
文化庁芸術祭大賞受賞理由
東日本大震災で精神に傷を負った女子高生がFMラジオを通じて心情を表現することで自分を取り戻す物語。「絆」などの言葉で単純化しがちなマスメディアの災害報道を批判しつつ、一方的な断罪に終わっていない。被災者の思いを正しく伝えるとはどういうことか。この難題の答えを丁寧かつ前向きに模索している。普遍的な青春ドラマとしての完成度も極めて高い。災害を扱ったフィクションが数多いが、現時点での到達点ではないか。

原作: 某ちゃん
脚本: 一色伸幸
出演: 刈谷友衣子、安藤サクラ、山本浩司 藤原薫、夏居瑠奈、
吉田栄作、西田尚美、豊原功補、リリー・フランキー
取材協力:女川さいがいFM、宮城県女川町
取材: 伊藤雄介
プロデューサー:河北穣
制作統括:松居径、細田美和子、三浦尚、杉田浩光
演出: 岸善幸
制作: NHKエンタープライズ
制作・諸作:NHK/テレビマンユニオン
開催概要
日時 令和7年3月9日(日)13時~16時頃
会場 青松寺 観音聖堂(椅子席)
費用 無料
申込 次の申込フォームより3/5迄にお申込みください。
3月9日 申込フォーム
※順じてFAXでも受付けます。お名前・ふりがな・電話番号・ご住所・
お立場(一般/檀信徒)を03-3431-3536までお送りください。
・受付・開場は12時半からとなります。
・参加を希望される方は開催1週間前までにお申込みください。
(ご用意できる席が限られますので締切る場合もございます)
・同居するご家族については一緒にお申込みできます。
・受付完了のメールをお送りしますので、メールアドレスを必ずご記入ください。
・キャンセルの場合は早めにご連絡ください。
協力
一般社団法人オナガワエフエム http://onagawafm.jp/